リフレクションの磨き合いへ(上條晴夫)

学生/若い先生に授業させて最後にベテラン教員がコメントをして終わる学びのスタイルには限界があります。わたしは5年ほど前から最後にコメントをするような方法をやめ、リフレクションの力を引き出して彼らを育てるという方法に変化させました。

たとえば今わたしが講義で育てている学生たちであればわたし一人のコメントの何倍かの価値の集合知を示せるようになってきています。多様な経験や価値観を持つ40人の彼らが自分の実感にフタをせずリフレクションできるようになってきたからです。

今日の授業検討会ではわたしが最後にコメンをトする代わりにある学生にコメントをしてもらいました。「後退りしながら机間指導をしているのが面白かったです。児童役学生が安心して作業しているように見えました。小さな工夫ですが、よかったです」

授業者学生に聴くと「意識してました」と言います。「先生が前向きに児童を見て歩いてくると圧迫感を感じることがあったからです。後退りするように机間指導すればわたしのような圧迫感を感じることなく落ちついて作業できるはずと考えたからです」

学生同士が創発をくり返しながらそれぞれの「リフレクション」を磨き合うようすを見るのは見ていてうれしくなります。学生のリフレクションの輪の中にわたしも割って入ることはありますが、それを聴く学生たちがヘンに集中し過ぎないのがいいです。