自分の実感に基づく気づき(上條晴夫)

大学の授業の中で学生にリフレクションをしてもらいます。模擬授業・ワークショップ・教材体験会などを行った後、「自分の実感に基づく気づき」を5分間書いてもらいます。気づきをあれもこれも書くのではなく一つに絞って書きます。
学生たちが苦労するのが「実感に基づく」の部分です。事実をもとに自分の判断を書くのであれば問題ないですが、「自分の実感(こころ)に基づく」なんてことを言い出すので困惑してしまう学生も少なくないです。
オズとも子著『ストーリーでわかる!他人に振り回されない心理学』を読んだところ「『自分の心って、わかるようでよくわからない』そう感じている人は多いと思います」「(しかし)自分の心の中が客観的に見えてくる」方法があると言います。
「メタファー(たとえ話)を使った心理学」「(端的にいうと)物語に自分を重ねていく」方法です。各章ごと「メタファー(=たとえ話)」「メタファーを受けての紙上カウンセリング」「解説」という一連の流れで書かれています。
半信半疑で読み始めて気がついたら完全に説得されていました。ベースになっているのは天才催眠療法家として知られる精神科医ミルトン・エリクソンの考え/技法です。これで学生たちにも「実感に基づく」が圧倒的に説明しやすくなりました。