リフレクションに重点をおいた校内研究での変容(小学校教員)

本年度は、研究主任として所属校で「リフレクション」を重点研究のテーマに実践をしていきました。研究テーマは「子供と教師に効果的なリフレクション研究」です。

 

本テーマには、「子どもがリフレクションを重ねて変容をする姿を通して、教師が協働的なリフレクションの場を設けることで教師の変容を促し、そのサイクルが学校全体の変容へとつながる」ということを意図したものです。

    

約1年間にわたって本研究を進めてきて様々な学びがあったのですが、その中で強く思うのは「協働的なリフレクションの積み重ねは、教員の思考を変えていく」というものです。

先に記したように、協働的なリフレクション研究の実践をしたねらいには、子どもの変容と共に教職員の変容も意図したものでした。ともすると、従来型の研究会では教職経験などを理由に、「教える→教えられる」の関係性が強く出てしまいます。そこで、関係性がフラットになること、相手を受容することが求められる協働的なリフレクションに取り組んだのです。様々あるのですが、主に研究会でコルトハーヘンの「9つの窓」や「対話型リフレクション」を実践しました。そして、「授業者の話をしっかり聞くこと」「授業者がどんな思いがあって、実践をしたかを知ること」などを伝えてきました。

 

 

しかしながら、物事はそう簡単には進みません(笑)。教員経験と共に長年染みついてきたやり方は、やすやすと引っ込められるものではないからです。当初は、「口をはさみたくなってしまう」「もっと技術を議論したほうが良い」との声が参加者の中からも出ていました。それだけ、経験の中で身についた学習というのは力があるんだなぁ、と私自身がリフレクションしていました(笑)。

  

ならば、道は遠くても、今度は「協働的なリフレクション」という経験を積み重ねていけばいいわけです。そこで、実際にファシリテーターの見本として講師を読んで対話型を行って頂き傾聴の見本を体感してもらったり、研究会以外の場でも「リフレクション」をテーマに勉強会を実践したりということを積み重ねてきました。 


そうすることで「なぜ、相手の話をさえぎってしまってはいけないかわかった」「もっと、若い人の声を聴いていこうと思った」「相手の質問で、自分が何気なく指定ことの意味づけができた」などの声が研究会を経るごとに生まれていきました。さらに、若手と「9つの窓」を日常の振り返りで使ったり、「9つの窓」に改良を加えて独自の思考ツールを開発したりする姿も生まれました。まさに、「協働的なリフレクション」のように、じっくり、ゆったりと職員の意識にも変容が生れていったと思います。