自分はなぜリフレクションが大事だと思うのか(中学校教員)

私が、リフレクションに出会ったのは、30代の前半、大学院で長期の研修の機会を得たときであった。主な手法は、授業を動画に撮って授業記録を起こしたり、ストップモーション形式の授業検討を行ったりするものだった。

初任の頃は、「教師は反省3秒」などと言われた。まあ、それだけ日常が忙しいとか、終わったことをくよくよしてもしょうがないとか、そんな意味だと思うのだが、リフレクションすることに重きを置いていなかったのは確かである。

 授業記録を起こしたり、自分の授業を再度見直したりすることは、非常に苦しい、地味な作業だった。しかし、自分としては着実に自分の授業がよくなっていくという実感があった。

 研究仲間で、リフレクション(そうは言っていなかったが)をすると、授業がよくなるよね、みたいな話をしていたとき、「そうそう、腕があがりますよね」と言ったら、少し場が凍ってしまったのを記憶している。軽口だったなぁと反省したが、「腕」ではない、なにかしら「認識」のようなものが変わっていき、全体として授業がよくなっていく手応えを感じるようになるのである。

 認識の変化は、どう説明したらいいか、まだグルグルしているけれど、「より生徒を大事にするようになる」ということはあるような気がしている。それは、教師としての根幹にかかわることなんだろうと思う。