サバイバルパスワード(子ども英会話教室講師)

生徒の単語学習の大変さがどれほどのものかを自身の学習を通して色々と試している。

今回は忘れると本当に困るという負荷をかけた、名付けて”サバイバルパスワード”をしてみた。

 

 

実際に、あるサイトにログインする際に必要なパスワードを何の関連性もないものを組み合わせて作ってみた。

最初は紙のメモに書き留めていたが、そのメモからパスワードを他人に読み取られてしまったら本末転倒。

いっそのこと、メモをなくして、自分の記憶に頼るのみにしてみよう。と思い切った。

一度忘れてしまえば、ログインはできない。しかも、そのサイトは仕事で必要なサイトだ。パスワードを忘れてしまえば、再設定用の面倒な手続きが待っている。

それだけは避けたい。(メモを処分するのは完璧に覚えたあととして、とりあえずは保険としてとっておいた。)

何の関連性もないパスワードをどうやって完璧に覚えるか。

 

 

声に出し、キーボードで文字を打ち、覚えたつもりが1日経つと、忘れる。

英単語学習でありがちな現象がこのパスワード覚えでもおこってしまっている。

なんとかここから脱却したい。と思いながらもまた同じ経路をたどってしまう。

声に出し、文字を打ち、覚えたつもりが1日経つと、忘れる。

1日経つ前に声に出し、文字を打ってみたが、1日も経たないうちに忘れる。

なかなか脱却できない。

半日のうちに声に出し、文字を打ってみたが、半日も経たないうちに忘れる。

文字を打ち、声に出し、と覚える順番を変えてみたが、やはり忘れる。

記憶力が増すどころか、なぜか衰えてしまう。

何度もこのような似た行動を繰り返すうち、一つのポイントを絞り出すことができた。

 

 

それは、キーボードのどのアルファベットから始まるかに意識を集中させるというポイント。

右人差し指を使って斜め上の文字を打つ。

右人差し指を斜め上の文字に届かせる一瞬の動きをスローモーションのように観察した。

キーボードの突起の感触を味わったあとに斜め上のキーボードをたたく時の感触を味わう。

この瞬間を意識した。するとそこからはスラスラと今までに練習して覚えたつづきの文字が蘇ってきた。

そのパスワードは今のところ、自身の記憶だけで打つことができる。(晴れて保険にとっておいたメモを処分した。)

一見無駄とも、遠回りとも思える一連の作業も、実は自動化に至る大切なプロセスだった事が1つのポイントを見つけたことで分かった。

途方もない数の失敗を積み重ねることも実は1つの重要なポイントを見出すには必要なことだとも学んだ。

もちろん、単語だけを覚えるのではなく、語源を知ること、品詞を知ること、例文を使って前後の組み合わせでより覚えやすくする工夫は

いくらでもあるのだが、敢えて、何の関連性もないものを覚えるとはどれほどのものかを試した次第である。

 

 

ふり返り

1つのポイントを見つけた瞬間をふり返ってみた。

それまではディスプレイを見ながら文字を打っていたのだが、ふと自分の指に視点をずらした。

 

 

その ふと はなぜ起こったのか。 

 

 

人差し指をホームポジションに置いた瞬間の突起の感触に意識が移った。

毎日何度もそのポジションに指を置いているので、気にしたことはなかったのだが、その時はなぜか気になった。

 

そのなぜかは未だに分からない。